【 こんな症例も治ります シリーズ 229 】 突然の嘔吐と血便も的確な診断と治療でコントロールします

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミニチュアダックスフント 9歳 メス(避妊手術済み)

 

【 昨夜から嘔吐が続き、段々血便が出てきた 】ということで来院されたワンちゃんです。

 

■ 病院に到着したときは、やはり元気もなく、嘔吐と血便が続いている状態でした。 この様な症状の時に注意しなければいけない病気は、異物の誤食、膵炎、腸閉塞などです。

 

■ これらの病気ではそれぞれ治療法が大きく異なってくるのに加えて、生死に関わる病気の可能性があるため、治療を始める前に血液検査やレントゲン、エコー検査が必須になってきます。

 

■ 例えば、あきらかな異物や腸の閉塞があれば、ご飯は食べず手術を検討し、膵炎であれば出来るだけ消化管を動かし早めにご飯を再開しなければなりません。

 

■ 今回はあきらかな閉塞が無かったため、入院下で吐き気を抑え、腸管の動きと腸内環境を整える治療を行うことで翌朝には症状が無くなり、食欲も元通りになりました。

 

 

■ 嘔吐や血便など消化器症状には、大きな病気が隠れていることもあります。 今回はすぐに病院に連れてきて頂けましたが、【ウチの子はよく吐くから】、【前回吐いた時はすぐに治った】等と病院に行くのが遅れると、重症化する可能性もあります。

 

■ 普段と何か違うなど気にかかる事がありましたら、お気軽にご来院ください。

 

獣医師 冨田 浩平

 

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